葉酸はビタミンB群の栄養素で、細胞分裂に深く関わています。
葉酸が不足すると細胞の分裂や成長が阻害されます。
胎児は活発に細胞分裂を繰り返すため、葉酸が不足すると胎児の成長に悪影響が生じるリスクがあります。
胎児の栄養源はお母さんの食べ物ですから、妊婦にとって葉酸の摂取はとても重要です。
特に、妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児に二分脊椎症などの神経間閉鎖障害を引き起こすリスクが高まります。
※二分脊椎症
母胎内で胎児の脊椎が形成される時期に脊椎が形成不全を起こすもの。重篤な場合、生まれてくる赤ちゃんに下肢麻痺や排泄障害などの運動機能・内蔵機能の障害が発生する。
アメリカでは、かなり以前から妊娠を予定している女性に葉酸を強化した食事を摂るよう勧告きていました。
近年は日本でも厚生労働省が「葉酸を十分に摂取することで、胎児の神経間閉鎖障害のリスクを低減できる」と呼びかけるようになりました。
具体的には、妊娠の可能性のある女性は妊娠の1ヵ月前から出産まで、1日あたり400μgの葉酸を摂取することが推奨されています。
日本人の平均的な食生活で1日あたり400μgの葉酸を摂取するのは極めて困難です。また、葉酸は1日1000μg未満であれば過剰摂取とはならないため、400μgはサプリメントで摂取し、あとは栄養バランスに偏りのないように常識的な食生活をするということが、もっとも現実的な方法でしょう。

なぜ、妊婦が葉酸の摂取を意識する必要があるのか?